PULSE Miami Beach Art Fair 2017
小川晴輝、村山誠、後藤宙、毛利太祐、田附楠人
2017年12月7日 (木) - 10日 (日)
PULSE Miami, Indian Beach Park | ブース N-109
今年最後のプロジェクトを完遂すべく、私たちは5名の作家による最新作のセレクションを携えてオアシスのようなPULSEアートフェアへと向かいます。デジタルアートから糸でできた彫刻まで、素材や技法に制限されることなく、12月の「ビーチ」への3度目の登場に向けた大規模な作品のセレクションをお見せします。
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小川晴輝は《Fushion》をお見せします。異素材(綿麻布、綿布、麻など)のカンヴァスを組み合わせて影(陰)を効果的に用い、複数の画面を貫通するダイナミックな要素を(油絵具、アクリル絵具、アルキド絵具を使って)作り出します。そして作家は線的、通時的な構造では読み取ることのできない形象を編み出します。彼のイメージはひとつの入口を提案しません。絵画は把握不能な「空」である真ん中へ異なる方向から同時に近づいて視覚的な本体全体を包み、シンクロニシティで知覚するよりほかない結び目のように組成するのです。
Haruki Ogawa, Fusion X, oil, alkyd, acrylic on linen, hemp, cotton canvas, 97.4x108.4x6cm, 2017
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私たちは村山誠の《Phalaenopsis (Moth Orchid)》シリーズから最新の無機品種を運び込みます。Botanical Diagramsのほか、大規模なBotech Artも加わります。植物の超現実的形態、花びらの優しい広がり、催眠色の拡大に焦点を当てながら胡蝶蘭(Moth Orchid)研究の次のステップをお見せします。胡蝶蘭、とりわけ村山がモデルとして使用した種類は初めから産業的に栽培されたものであり、そのモデルとともに村山の《Inorganic Flora》はさらに興味深い自然と人口の関係へと入り込んでいきます。
Macoto Murayama, Phal. Sogo Yukidian-i-g, digital c-print, 100x120cm, 2017 Ed.5
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彼にとって初のアメリカでの展示となる今回、後藤宙の作品がPULSEに登場し《Nexus》シリーズより3点を出展します。彼の作品はインスタレーションでも彫刻でもなく、ジャンルとスタイルを乗り越えてコンテンポラリーアートに欲望の「トーテムとタブー」という次元を持ち込み、無意識的な「崇拝」の引き金を引きます。こうして後藤は有史以前の過去とSF的未来を結びつけ、一方ではディープな未認識の欲望を、また一方では法と秩序というものを弄ぶかのようにして時代と時代をぶつけ合うのです。
Kanata Goto, Nexus # 1(y), nylon threads, steel, 70x120x5cm, 2017 Ed.5 (detail)
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毛利太祐による《ZIP》シリーズの最新作はマイアミへと移動中です。毛利太祐が鉛筆で描くイメージはひびの入ったガラスの層で覆われています。物質的なひび割れによって表象が導入され、イメージははっきりと 見ることのできるパーツとぼやけて見えるパーツに分けられます。物質中のひびがイメージ中のラインとなり、三次元的対象は平面を乗り越えて割れたガラスの 網目へ入り込み、物理的次元と統合して具体的な現実の一部へと化してしまうのです。
Taisuke Mohri, Zip 6, pencil on paper, 48.5x48.5x4.6cm, 2017 (detail)
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田附楠人の最新作は、アクリルパネルの中にあたかもカラフルな木製またはプラスチック製の棒を差し込んだかのように見えて実はそれらの線は空洞を塗ったにすぎないというものです。彼はこの作品を見せながら存在と不在の戯れを仕掛けているのです。田附はアクリルのパネルを掘り、その空洞にアシッドな色のペイントをかけ、作品の裏を見せつつ展示します。このように田附は、絵画における「表」と「裏」を転覆し、「彫る」と「描く」の間の境界線を取り去ります。
Cousteau Tazuke, The work with acrylic resin surface 2017.06.10., acrylic resin, acrylic paint, alkyd paint, 91cmx91cmx4cm, 2017